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ヴィンセント・シュローテンバッハ(Vincent Schrotenbach)
1890年、ウィーン生まれ。英語読みの芸名「ヴィンセント・バック」として、ヨーロッパ各国でリサイタルを行い優れたソリストとして名をはせました。第一次世界大戦を契機としてアメリカに渡り演奏活動を続けているうちに、マウスピースの重要性を痛感。高品質のマウスピース製作への情熱に目覚めたヴィンセントはニューヨークのセルマー・ミュージックストアの裏に工房を作り、マウスピースの改造と製作を始め、研究に明け暮れます。1918年に、本格的にマウスピース製作を始め、後1924年に最初のトランペットができました。演奏家は、「これはまさに、トランペットにおけるストラディバリウスだ」と評価したといいます。70歳を迎えた1961年、自分のコンセプトを後生に伝えるために、前から親交の深かったセルマーUSA社に委ねました。(ヴィンセント・バック社 1918年~1961年) 現 コーン・セルマー社内ブランドとして2006年、Bach氏の描いた図面や設計図を改めて見直し、製作の全てのプロセスを調べなおしています。オリジナルデザインに忠実に製作するため製造のあらゆる工程をBach氏自身の考案したプランに立ち返り、徹底して現在の工程を見直し、多くの工程を加えました。現在の販売製品はBach氏が追い求めていた理想の楽器を正確に実現されていると言えます。伝統的な、古き良き楽器工法に回帰とも見えますが、製造業で注目されているセル生産方式に通じ合理的に、安定して、高品質の楽器が出来るようになりました。 「真のバック」を期待するプレイヤーに良質な楽器を提供しています。
トランペットのブランドにおける音色の傾向
・シルキー:より軽く明るい。ですが、ブランドの発足がクラシックの人物であったため、クラシックの方が選ばれる傾向は今でもあります。
・ヤマハ、XO:音色明るめ、吹奏感軽め
・B&S:BACH寄り、音色暗め、吹奏感抵抗感あり
・BACH:より暗め、抵抗感強い、よりパワフル。クラシックの定番。
あくまで傾向ですので、そのブランドの中でさらに軽めのモデル、重めのモデルといったラインナップがあります。クラシック系は重め、暗めの吹奏感、音色をを選ぶ傾向にあり、ジャズ系では軽め、明るめを選ぶ傾向にあると思います。当然クラシック、ジャズにも色々な楽曲があり、今度は楽曲に合わせて音色の傾向や吹奏感を選ぶことにはなります。またブランドにおいてはそのジャンルで選ばれる傾向にあるといった音色や吹奏感だけでは終われない色々な要素もあります。
シリーズの違い
TR シリーズが一番安いモデル。次にVincentと安価なものとなりますが、やはりBACHといえばそれ以上のモデルが主体となります。ストラッドモデルにはStradivarius 180シリーズ、Artisan Collection、COMMERCIAL、Elkhart 50th Anniversary、NEW YORK 7、THE BIG COPPERと個性的なモデルも多いです。
THE BIG COPPAERの特徴
・コパー(ブロンズ)ベル
・逆相式3rdストップロッド
・ニッケル&ブラス・2ピース・バルブケーシング
ニッケルとブラスの2つの素材を組み合わせたバルブケーシングを採用。ニッケルを使用することでブラスだけのバルブケーシングより
ピストンのレスポンスが早いです。また楽器自体の軽量化にもつながっています。
・リバース式チューニング管
チューニング管をリバース式にすることで抵抗感が軽減。
・抜差管がライトウェイト仕様
他モデルの抜差管に比べ肉厚が薄い素材で作られています。薄くなることで反応が良く、明るく軽い吹奏感になります。
・彫刻
ベル360度どこからみても彫刻が入っています。
THE BIG COPPAERのラインナップ
・LR19043B...コパーベル・ラッカー仕上げ
・LR190S43B...コパーベル・銀メッキ仕上げ
モデルの違いと塗装の違い
材質の違い
金管楽器の管体、及びベル素材には一般的には真鍮(ブラス)が使用されます。真鍮(ブラス)とは銅と亜鉛を混ぜたものでこの配合率が違います。銅の比率が上がるほど、音色に温かみが出ると言われます。
THE BIG COPPAERはBachのトランペットでは初となるコパーベルを採用しています。
・コパー(銅)...暖かくて柔らかい音。
・イエローブラス...明るく、張りのある音色。多くはイエローブラスが主流です。銅が70%、亜鉛が30%。
・ゴールドブラス...幅のある豊かな音色。銅が75~85%、亜鉛が15%~25%ほど。
・レッドブラス...より柔らかく落ち着いた音色。銅が85~90%、亜鉛が10%~15%ほど。より丸みのある音色に、深い響きを与えます。
・スターリングプラスベル...スターリングシルバー(銀92.5%)よりも純度の高い純銀(銀99.9%)で、遠達性のある豊かな音色を持っています。
塗装の違い
LR190S43Bは銀メッキ仕上げ
・クリアラッカー...透明なラッカーでパワフルで音抜けがよく艶やかな音色になる傾向です。
・ゴールドラッカー...クリアラッカーを混合してつくられており、濃いめのゴールドになります。大差はないですが、シャープで音の立ち上がりがよいと言われたりします。
・銀メッキ...ラッカーよりも塗装が厚いため、柔らかな音色になると言われています。やや抵抗感がありますので表現力を求める演奏にも向いています。主張も控え目になるためか吹奏楽では銀メッキで揃えることもあるようです。
ボアサイズ
ボアというのは、楽器に吹き込んだ空気が通る管の直径(内径)のこと。ボアには、サイズの小さい順にミディアムボア、ミディアムラージボア、ラージボアなどメーカ−の基準は少しずつサイズや表現が変わりますが、サイズが小さなものほど必要な息の量が少ないため吹きやすく、音色は繊細でしっとりとしたものになり、サイズが大きくなると息の量も多く必要となり、音色や音量ともに豊かで華やかなものとなります。
BachにはM、ML、L、XL、MLVと種類があります。Mから順に内径が太くなっていきます。MLが最も標準なものです。また、このあとベルサイズ 、マウスパイプ と出てきますが全てこのボアサイズ によってできる組み合わせが決まってきます。
ベルサイズ
Bachにはベルサイズも豊富です。一般的にベルサイズ が大きくなるほど音量は大きく、開放的な音色が出しやすい傾向。逆にベルサイズ が小さい楽器はコンパクトな音色で、音量が出しにくい分、音の輪郭が出しやすい傾向。先ほども触れましたがベルサイズはボアサイズで決まります。
MLボアにおける標準ベルは37ベルになりますがTHE BIG COPPAERは37ベルよりも大きい43ベル(5インチ)を採用しています。
43ベル:37ベルに比べ、広がりがあり輝かしく、抜けがよい。
マウスパイプ
マウスパイプも種類が豊富です。マウスパイプもベルサイズと同じくボアサイズ によって使われるものが決まります。品番にはサイズが記載されませんがLR190S43Bには25LRというマウスパイプが標準仕様となっています。
25LR:25マウスパイプを長くして、リバース式チューニングスライドに対応したモデル。
(25:適度な抵抗感があり、音を生み出し伝える役割をするマウスパイプとしての傑作<M、ML、Lボアの標準>)
支柱の本数
ベルの近くにある縦にある棒の部分で、支柱は音色や響きに重量感を加えるために立てられているパーツです。この本数で楽器を吹いたときの感触が変わります。
LR190S43Bは1本支柱。
・支柱なし:明るく、抜けがよい。軽い音色。抵抗感が少なく少ない息で音になる感じ。
・支柱1本:音色が豊かになるが、ある程度の抵抗感あり。少し吹き慣れた方にとって必要となる適度な抵抗感は抑揚が付けやすく感じます。
・支柱2本:より豊かな音色ですが、かなりの抵抗感があり、重く太い音色。
ベル加工法
トランペットのベルには2種類の加工方法があります。一枚取りと二枚取りという方法があり、吹奏感や音色に影響を与えます。
LR190S43Bは一枚取りベル。
・一枚取りベル...しっかりとした響き、ハンドメイドで作られるため多少のばらつきがある。
・二枚取りベル...一般的に吹きやすく、明るい音、全ての工程を機械が行うため製品のばらつきが出にくい。
Vincent Bach TRUMPETS ヴィンセントバック トランペット
金管楽器 トランペット
シリーズ:THE BIG COPPAER
モデル: LR190S43B
調子: B
コパーベル
ベルサイズ:43ベル 1枚取り
マウスパイプ:25LRマウスパイプ
ボアサイズ:ML(.459") 11.66mm
第3トリガーウォーターキー標準装備(逆相式ストップロッド)
仕上げ:銀メッキ仕上げ
セット内容
トランペット 本体
ハードケース
マウスピース
バルブオイル
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