XP-12
XP-12シングルシャーシ・プリアンプは、XP-10の後継機です。 歴代のパス社製プリアンプを担当しているプリアンプエンジニアのウェイン・コルバーン氏により設計されました。
特徴
高効率で低ノイズの新トロイダル電源トランス
採用のトロイダルトランスはMu metal? シールドでノイズ対策を施されます。 更にエポキシ樹脂を真空含浸処理によりトロイダルトランス内部の隙間にしみ込ませ絶縁機能の強化だけでなく、 エポキシ樹脂の固化による物理的強度の向上や、湿気・埃などがトランス内部へ入り込むことを防ぎます。 これにより、電気的および機械的に非常に静かなトランスが得られます。電源回路も低ノイズ設計でフィルタリングが追加されています。
低ノイズで低歪みのシングルステージ・ボリュームコントロール
前モデルXP-10は、ボリュームICとリレーを組み合わせた二段構成の音量コントロール回路を形成していました。 XP-12では、JRC(新日本無線)のMUSESシリーズ・ボリュームICを新たに採用しました。 PASSは、この広範囲で細く制御可能なボリュームICの内臓オペアンプを使用せずラダー抵抗回路のみを使用し、 増幅回路として自社設計のより高品位なハイボルテージ専用アンプ回路に音楽信号を伝達します。 その結果、リレーを介さずパーツ数(信号経路の接点)を減らし、よりシンプルながら100ステップ (1dBステップ・ユニティーゲイン=89)の一段構成(シングルステージ)のボリューム回路を設計しました。 フロントパネルのボリュームノブ(光学式エンコーダー)で読み取られた信号をマイクロコントローラーで制御し 通常のボリュームでは考えられないほど正確に2つのバランスチャンネルの音量レベルを調整し、 さらにバランス回路の高いコモンモードリジェクションを実現します。
ハイバイアス出力段
ゲイン回路には、パス社が全幅に信頼を置く東芝製JFETとMOS・FETをを採用しています。 これはXSプリアンプの開発で得られた、より大きなバイアスをかけた出力回路になります。 この出力回路により、長いケーブルの引き回しやマルチパワーアンプ接続等の負荷にも安定した出力を実現しています。 XP-12は、より静かでよりニュートラルな、音楽的なプリアンプです。
仕様説明
ゲイン | 9.3dB(バランス) |
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ボリュームコントロールステップ | 100 |
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周波数特性 | +/-0.05dB 10Hz~20kHz |
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高調波歪率 | 0.001% @ 100kHz |
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残留ノイズ | 15uV 10~30kHz |
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クロストーク | -100dB以上 |
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入力端子 | XLR/バランス(2系統)、RCA/アンバランス(3系統) |
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出力端子 | XLR/バランス(1系統)、RCA/アンバランス(1系統) |
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ファンクション | L/R バランス調整、表示 LED dim/OFF |
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リモコン | ボリューム、ファンクションコントロール |
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消費電力 | 30watts/100V |
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外形寸法 | 本体 432(W) x 102(H) x 340(D)(ノブ端子含む)mm |
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重量 | 9.1kg |
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