出荷前に技術者調整を行います。頭部管は摺合せなども行うため通常よりお時間をいただく場合がございます。
アルトフルートとは
低音のくぐもった音色が独特で非常に魅力的なアルトフルートは近年の管弦楽曲のアンサンブルではよく使用されています。魅力的な低音で音楽全体を支える役割として活躍します。通常のフルートより管体が大きいフルートで、4度低いG管でフルート奏者が持ち替えで演奏することが多いです。
アルトフルート選びのポイント
頭部管の違い
・ストレート...音で選ぶならこちら。ただし、ストレート頭部管モデルは管が長いため、子供や女性にとっては非常に構えにくく演奏もしにくいです。
・U字頭部管...ストレートでは演奏が困難な方に最適なU字になった頭部管。フルートにおいては一般的にU字頭部管よりストレート頭部管のほうが音程が良いと言われていますが構えによって演奏に支障が出るレベルのことなので音色だけで選ぶのは危険です。
Eメカニズムとは
Eメカニズムはフルートの構造上、出しづらい音を発音しやすくするためのキイシステム。特に難しいとされる第3オクターブの「ミ」 (アルトフルートでは実音シ)が出しやすくなります。練習でどうにかなると思いきや古典派やロマン派、 現代曲の技術的に高度な楽曲にも多用されスムーズな演奏には有効なシステムといえます。フランスでは一部のプロ以外はあまり使っていませんがドイツ、日本ではごく一般的な機能として認識されています。Eメカ無しのメリットとして音色が比較的明るくなることです。一般的にEメカ付きが値段が高いですが音色の面で言うとどちらが好きかは好みにもよります。
ヤマハのアルトフルートはEメカが付いておらず3オクターブ目の高いミ(H音)を綺麗に鳴らすのにはコツが必要です。
素材とメッキの違い
フルートは主に洋白/洋銀/銀を素材としており、金や木のほかアルトフルート/バスフルートではサックスやトランペットと同じ真鍮という素材が稀に使われます。
・真鍮(イエローブラス/ゴールドブラス):温かい音色が特徴。反応が良く響きやすい素材で、楽器の重量も軽減します。
・洋白/洋銀/白銅:耐久性があり響きやすい特性を持つ。各音域でのバランスも良く、明るく軽快な音色が特長。
・銀(シルバー):“最もフルートらしい”といわれる華やかな音色が特徴。抵抗感が増すが、繊細な音から大音量まで表現の幅も豊かに。
ヤマハではアルトフルート/バスフルートの管体にゴールドブラスが使われていますが、他メーカーでは主に白銅/洋銀や銀が使われることが多く、銀の部分が大きいほど価格が上がります。
Fis足部管とG足部管
ヤマハではラインナップとして存在しませんが、パールフルートなど他メーカーでは通常のG足部管より1つ低いF#(Fis)が出せる「Fis足部管」になっているモデルもあります。
Fis足部管になることで出せる音が1つ増えるだけでなく、音色もやや暗くなり楽器も重くなります。
ヤマハアルトフルートのラインナップ
・YFL-A421 ストレート頭部管モデル。管体ゴールドブラス+クリアラッカー仕上げ/リッププレート・ライザー銀製/キイ洋銀製+銀メッキ仕上げ/胴輪・キイポスト・座=洋銀・クリアラッカー仕上げ
・YFL-A421U U字頭部管モデル。素材と仕上げはYFL-A421と同じです。
パールフルート等他メーカーでは銀メッキ(全体が銀色)モデルがメインとなっています。
リッププレート/ライザー材質:銀(塗装なし)
キイ材質:洋銀・銀メッキ
胴輪/キイポスト/座の材質:洋銀・クリアラッカー
頭部管:標準タイプ U字頭部管
画像と細かい仕様が異なる場合がございます。
セット内容
フルート 本体 U字頭部管付き
ハードケース
ケースカバー
ポリシングクロス
ポリシングガーゼ
掃除棒
保証書/取り扱い説明書
ストレート頭部管 (品番 L5910021 または同等品) 材質:ゴールドブラス(真鍮)/クリアラッカー仕上げ、リッププレート/ライザー材質:銀(塗装なし)
画像と細かい仕様が異なる場合がございます。